環境への取り組み
森を守り、森を育てます。
APPグループは、お客様に商品を提供する過程において、自然林代採を停止する方針を発表しました。保護価値の高い森林からの原料は一切使用せず、持続可能な植林木からの紙を作る、新しいビジネスモデルの構築を目指しています。
森林保護方針
2013年2月に、APPグループは持続可能な森林管理を経営戦略の中心に置く森林保護方針を発表しています。
自然林伐採ゼロ宣言
保護価値の高い森林(HCVF *1 )高炭素蓄積地域(HCS *2 )として評価された自然林での一切の植林開発を行いません。
*1 High Conservation Value Forest
*2 High Carbon Stock
社会や地域コミュニティとの関わり
APPグループは「森林保護方針」の実践にあたって、市民団体などのさまざまなステークホルダーからの情報や意見を参考とし、取り入れていきます。
透明性の確保
「森林保護方針」の確実な実行を監視するために、第三者の参加を広く求め、その進捗状況は定期的に公表していきます。
泥炭地の保護
森林に覆われた泥炭地を保護し、温室効果ガスの排出の抑制、削減などの最善な施策を実施していきます。
第三者供給会社から
購入した原材料
APPグループは、明確なトレーサビリティー管理による、持続可能な森林より収穫した原料のみを世界中の原料会社より調達しています。
APPグループの持続可能な総合森林管理計画
森林保護方針に沿った形で、持続可能な森林管理に関わる行動計画を掲げ、推進していきます。
持続可能な総合森林管理計画(ISFMP)
順守方針1:自然林の保護
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森林火災の防止&管理
- コンセッションの重複
- 森林に対する脅威のマッピング
- 政府の政策実施当局との協力
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HCV管理&保護
順守方針2:泥炭地の管理
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泥炭地の最善管理慣行
- 景観地域に関するデータ収集
- 泥炭地景観のマッピング
- 泥炭地の最善管理慣行
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FPIC&社会紛争の解決
順守方針3:社会との関わり
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第三者による森林伐採への対処
順守方針4:グローバルサプライチェーン
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従業員の権利&福祉
- FPIC手順
- トレーニング
- 苦情処理手順も明確化/再通知
FCP補助取り組み
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持続可能な
木材供給 -
景観レベルの
保全取り組み -
社内管理の
向上
APPグループの植林事業への取り組み
植林のサイクル
インドネシアの植林木は、約6年周期で植林と収穫のサイクルを繰り返し、毎年一定量の収穫が可能です。成長が速い若木は、その成長過程で大量のCO2を吸収するため、 温室効果ガスの抑制に貢献しています。
地球温暖化防止策
APPグループは、インドネシア政府のカーボン排出削減政策を全面的に支持し、操業効率の向上や再生可能エネルギーの使用など、温室効果ガス削減策に積極的に取り組んでいます。
国連気候変動サミットで「森林に関するニューヨーク宣言」に調印
2014年9月23日、世界の森林保護と気候変動の抑制に向けた国際的な誓約である「ニューヨーク宣言」に署名しました。
生物多様性の保全
世界で最も多様で貴重な自然林の保有国の一つであるインドネシアで事業を展開している企業として、APPグループはステークホルダーと協力しながら、自然林と動植物の生息地の保護に注力しています。
ギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツ生物圏保護区
APPグループはインドネシア政府と共に、スマトラ島リアウ州の貴重な自然保護区であるギアム・シアク・ケチルーブキット・バツの保全活動に取り組んでいます。このプロジェクトは世界初の官民協力による生物圏保護区の共同管理で、APPグループの代表的な自然保護事業です。